CO酸化反応中の白金(100),(110)表面を,表面の仕事関数の違いを手がかりとしたPEEM (Photoemission electron microscope)法により観察すると,様々なパターンが生じていることがわかる。このパターン形成の様子は,表面に金をsubmonolayer蒸着することで著しく変化する。本稿では,金によるパターンの変化の様子を紹介するとともに,ミクロの立場からパターンの変化の原因を解説する。最後に金蒸着表面と清浄表面の境界で起こる新しい現象について述べ,新しい表面反応制御法を探る。