東京大学大学院理学系研究科
1996 年 17 巻 5 号 p. 254-261
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触媒反応はいくつかの表面反応過程から構成されるが, この時生成される反応中間体がどのように活性化され, 反応の選択性がどのように決まるのかなど, 反応機構に対する理解は依然として明確でない。本稿では, 弱い吸着分子が(あるいは吸着が観察されない場合でも)表面反応過程に著しい影響を与え, 触媒反応の速度や選択性を大きく変化させる反応機構についての最近の話題を概説した。この反応機構により触媒作用が支配されるなら, 新しい触媒設計の指針が生まれることになる。
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