脳卒中
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実験的脳虚血におけるCarteololの全身血圧降下作用と心拍出量, 局所脳血流量の変化
藤重 正人端 和夫上出 延治滝上 真良
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1992 年 14 巻 3 号 p. 223-227

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抄録

家兎の中大脳動脈を遮断して実験脳虚血を作製し, その直後にcarteololを投与して, その後の血圧, 心拍出量, 脳血流量の変化を測定した.全身血圧はcarteolol投与群で, 投与後1時間より遮断前に比べて約10%低下し, 3時間では約15%の低下とcarteololを投与しなかった群に比べて有意に低下した.心拍出量はcarteolol投与群, 非投与群共, 大きな変動はなかった.脳血流量は, carteolol投与群, 非投与群共に遮断後1時間で遮断前に比べて約40%~50%に低下し, 3時間ではcarteolo1投与群で若干の上昇を示したが非投与群に比べ有意な差はなかった.以上の結果から, 脳虚血急性期におけるcarteololの投与は全身血圧の低下をもたらすが, 脳血流には悪影響を及ぼさないと結論された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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