脳卒中
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大脳皮質下出血の治療
小島 精和賀 志郎坂倉 允岡田 昌彦久保 和親
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1985 年 7 巻 4 号 p. 314-320

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抄録

過去5年間に経験した35例の大脳皮質下出血の病態および予後を検討した.35例の治療は保存的治療が22例, 手術的治療が13例で6ヵ月後のADLI, IIに入るものは保存的治療群で16例 (73%), 手術群では8例 (67%) で, 治療方法による予後の変化はなかった.出血部位は側頭葉が43%と多く頭頂葉が14%と少なかったが出血部位で予後は変化しなかった.この他発症時の神経症状とADL, CT上の血腫の大きさとADL, CT上のherniation signとADL等の関係を保存的治療群, 手術群で比較したが, いずれの因子も保存的治療と手術治療で予後に差異を認めず, 神経症状の悪いもの, 巨大な血腫, herniation signのあるもののADLは悪かった.今回の検討より, (1) 大脳皮質下出血の多くは保存的治療で良好な結果が得られる. (2) herniationの結果急速に状態の悪化する例では迅速な手術による血腫除去が必要であるとの結論を得た.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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