高分子
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光情報処理に求められる機能
村田 和美
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1973 年 22 巻 8 号 p. 418-423

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抄録

最近20年間の情報処理技術の発展はめざましいものがある.特に大型計算機を駆使する情報処理に関しては無数の研究報告があり,またその大部分のものは実用化されている.しかしこれらは時間的,1次元的な情報処理であり,2次元的,空間的な情報に対しては所要時間とメモリーの容量の点で大型計算機をもってしてもその処理が因難なことが多い.
これに反して光を用いれば,実時間的においてアナログ的に,2次元的,空間的な情報を処理できる.このような光情報処理は約10年前のレーザーおよびホログラフィの出現によって急に注目されはじめ,現在基礎的研究の段階をほぼ終り,応用面が開拓されつつある.本稿では光情報処理技術の原理と機能を概観し,さらにホログラフィを用いた情報処理についてその応用例を示しながら解説しよう.

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© 社団法人 高分子学会
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