東京医科歯科大学第二内科
横須賀共済病院循環器内科
1996 年 85 巻 12 号 p. 2083-2085
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症例は35歳の男性.頻拍発作の精査目的で当科に入院した.冠動脈造影では左冠動脈に石灰化を伴う冠動脈瘤を,左心室造影では左室下後壁の壁運動の低下を認め川崎病後遺症に合併した陳旧性心筋梗塞症が強く疑われた.電気生理学的検査では複数種の持続性単型性心室頻拍が誘発されたが,薬物療法およびカテーテルアブレーションで頻拍の抑制に成功した.心室頻拍を契機に発見された冠動脈瘤の一例として示唆に富むと考えられた.
日本内科学会会誌
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