日本内科学会雑誌
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1.閉塞性黄疸診断機器の進歩
1)超音波内視鏡
山雄 健次大橋 計彦古川 剛中村 常哉鈴木 隆史印牧 直人中村 雄太寺本 佐世子
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1997 年 86 巻 4 号 p. 582-587

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抄録

閉塞性黄疸か否かは通常,体外式超音波検査で容易に診断されるが,原因疾患の究明には限界がある.閉塞性黄疸をきたす疾患の中でも特に中・下部胆管および乳頭部に発生する病変のEUSによる診断能は極めて高い.閉塞性黄疸が疑われた症例に対しては経皮的あるいは経乳頭的なドレナージなどの可及的な減黄処置が必要であるが,可能な限り早期にEUSを実施し治療法を決定すべきである.

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