日本食品科学工学会誌
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遠赤外線放射セラミックス処理水による米飯中の含水量及び糖度の向上
石原 裕子今西 忠雄安田 敏彦佐野 洋
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2000 年 47 巻 8 号 p. 578-582

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抄録

我々日本人の主食である米に対して,セラミックス機能水が生米に対する吸水量及び炊飯した米飯の糖含量の向上にどの様に影響するかについて,水道水と比較検討した.その結果,乾燥米1gに対する吸水量は水道水に比べて若干セラミックス機能水の方が優れていることが認められた.さらに,米飯の加熱後吸水量は,水道水に比べて処理水Aでは1.5倍,Bでは1.8倍の吸水量の向上が認められた.乾燥米1g当たりに換算した糖度の値は,水道水に比べて処理水Aでは2.7倍,Bでは2.1倍糖度が向上することが認められた.以上の結果から,セラミックス機能水を炊飯に用いると,歩留まり及び糖度の向上を行う上で,注目すべき問題であることが示唆される.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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