1960 年 13 巻 11 号 p. 807-814
研究目的差動歯車機構を応用した染色ジッガについて, その巻取ロールおよび巻出ロールの間に生じる力学的な関係を摩擦損失のない理想的な仮定のもとに解析する.特に布に作用する張力と布の速度について理論的な考察を行なう.研究結果巻出ロールに作用するブレーキトルクおよびモータの回転数の値が与えられれば, モータの動力, 布の張力および布の速度等はロールの巻取径の関数として表わされ, したがってまたロール自身の径, 布の厚さ, 布の巻取全長等がわかれば, ロールに巻取られた布の長さまたは経過時間の関数で数理的に表わされることがわかった.