理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
不安定面上座位における体幹筋活動と重心動揺との関係
鈴木 哲平田 淳也栗木 鮎美富山 農稙田 一輝小田 佳奈枝高橋 正弘渡邉 進
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2009 年 24 巻 1 号 p. 115-119

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抄録

〔目的〕不安定面上座位時の体幹筋活動とその際の重心動揺との関係を検討することである。〔対象〕健常者10名(25.1±4.4歳)を対象とした。〔方法〕安定面上座位と不安定面上座位での体幹筋活動と重心動揺をそれぞれ測定した。〔結果〕不安定面座位では,安定座位と比べ,腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋,腰部多裂筋で有意に筋活動が高かった。不安定面上座位においては,グローバルマッスルである腹直筋・胸部脊柱起立筋・腰部脊柱起立筋の筋活動と重心動揺との間に有意な正の相関がみられたが,ローカルマッスルの筋活動との有意な相関はみられなかった。〔結語〕不安定面上座位バランスには,グローバルマッスルに分類される腹直筋,胸腰部脊柱起立筋の筋活動が関与していることが示唆された。

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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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