日本大腸肛門病学会雑誌
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多発性の大腸良性リンパ濾胞性ポリープの2症例
大湾 朝尚野崎 良一武地 幹夫片平 俊彦高木 幸一高野 正博金城 福則斉藤 厚
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1997 年 50 巻 7 号 p. 490-496

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抄録

内視鏡的ポリペクトミーにより診断し得た多発性の大腸良性リンパ濾胞性ポリープ(BLP)の2例を経験した.第1例は直腸に隆起性病変を3個認め,粘膜下腫瘍(SMT)が疑われたが,超音波内視鏡検査でも鑑別は困難であった.内視鏡的ポリペクトミーを施行し,免疫組織染色も含めた病理組織学的検索により,BLPと診断した.第2例は上行結腸に隆起性病変を3個認め,SMTを疑って内視鏡的ポリペクトミーを施行し,BLPと診断した.大腸のBLPは本邦でも近年報告例が増加しているが未だに稀な疾患であり,若干の文献的考察を加え報告する.

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