1999 年 1999 巻 624 号 p. 113-122
本研究では, 細粒分を含む砂質土の液状化特性を調べるために, 繰返し非排水三軸試験を行った. その結果, 細粒分を含む砂質土のひずみ両振幅DA=5%, 繰返し回数Nc=20で規定される液状化強度は, 相対密度一定条件では細粒分含有率20%付近で最小となることが判明した. しかし, この液状化強度評価方法では細粒分を含む砂質土の液状化強度をうまく評価していないことから, 液状化強度評価方法に限界過剰間隙水圧比 (Δu/σ'c)LT必を用い液状化強度を検討した結果, ひずみ両振幅DA=5%, 繰返し回数Nc=20や過剰間隙水圧比 (Δu/σ'c)=95%の液状化強度評価方法よりも細粒を含む砂質土の液状化強度をうまく評価できることが判明した.