2004 年 93 巻 10 号 p. 2201-2203
56歳,女性.遺伝子診断にて淡蒼球ルイ体歯状核赤核変性症(dentaterubral-pallidoluysian atrophy, DRPLA)と診断されていた.ネフローゼ症候群を呈したため,腎生検を施行し巣状糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis, FSGS)と診断し,ステロイドパルス療法にて不完全寛解に導入できた. DRPLAは稀な症例であり,過去メサンジウム増殖性糸球体腎炎の合併例が報告されているが, FSGSの合併例は初めてであるので報告した.