日本顎口腔機能学会雑誌
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生体現象としてのブラキシズムの把握
―徳島大学での研究の紹介―
大倉 一夫
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2000 年 6 巻 2 号 p. 139-145

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抄録

ブラキシズムは睡眠時の口腔習癖として古くから知られており, 歯周疾患, 歯の過度な咬耗, 顎機能障害などに影響を与えると考えられている.ブラキシズムを理解することは臨床的に重要であるが, 現在においてもブラキシズムの詳細については未解明の点が多い.本文の目的は睡眠時ブラキシズムを研究あるいは治療の対象とする際の問題点や方法論に関して, 当教室で行われたブラキシズムの研究を例として解説することにある.主に以下の項目について述べる.
1.ブラキシズムとは何か?
2.ブラキシズム測定上の問題点
3.ブラキシズム解析上の問題点
4.治療を考慮したブラキシズム把握法
5.今後の展望

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